1/19 冒険活劇 上海エクスプレス

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冒険活劇 上海エクスプレス

邦題:冒険活劇 上海エクスプレス
原題:富貴列車
香港公開:1986年
監督:サモ・ハン・キンポー
出演: サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウ、オリビア・チェン、ロザムンド・クワン、ラム・チェンイン、ユン・ワー、ウー・マ、リチャード・ン、ケニー・ビー、倉田保昭 他
上映時間:96分
製作国:香港

監督、主演はサモ・ハン。 共演にユン・ピョウほか当時の香港映画のスター達が顔を揃えます。

舞台は1930年代中国…とのことですが、中華風西部劇的な仮想世界と言って良いのではないかと思います。
風来坊のチェン(サモ・ハン)は故郷である漢水の町に里帰りし、線路を爆破し列車・富貴号を漢水に停車させようとたくらみます。
一方その漢水では保安隊達(マン・ホイ、ラム・チェンイン、ユン・ワーら)が町に火をつけ、銀行強盗を働いていました。
消防隊長のチョウ(ユン・ピョウ)が新に保安隊長を兼任することになり、消防隊員達は同じく保安隊として元保安隊員を追うことになりますが…。

このメンバーに更に中国の宝の地図を運ぶ日本人達(倉田保昭ら)、ギャングや荒くれ(ディック・ウェイら)、不倫中の車掌カップル、旅行中の夫婦と夫(リチャード・ン)の不倫相手、国際警察の捜査官(ケニー・ビー)等多くの人物がすったもんだの大騒ぎになるドタバタ冒険活劇です!
一応主人公はチェンであり、また序盤(チェンが漢水に到着する前)の漢水のシーンではチョウが主役のような感じになっているものの、群像劇に近く、一見お話の筋に無関係なリチャード・ンが妻と不倫相手の間を行ったりきたりするシーンや、明らかに無関係な黄麒英・黄飛鴻父子とライバル父子(シー・キエン)のいがみ合いなど、とにかくモリモリてんこもりです。

日本人目にはやはりお客を呼び込むために線路を爆破するチェンより、真面目で誠実なチョウの方に惹かれてしまいます。
でも向こうの人の目にはチェンの方が魅力的に見えるんでしょうか。

色々おかしなところもあるけれど、そんなことはどうでもいいと思わせる映画。
とても楽しくて、当時の香港映画のエネルギッシュさがびしびし伝わってきます。
そして観終わるといつも「あの町に行きたい」という気持ちになるのです。